霜取り運転中の室温低下も抑制
シャープ株式会社は、イオンの力でアレル物質やカビ菌を取り除くエアコン「キレイオン SXシリーズ」を、
11月1日に発売する。価格はすべてオープンプライス。
SXシリーズは、同社のエアコンのラインナップで最上位ランクに位置する製品で、同社独自の技術「高濃度プラズマクラスターイオン」を発生するデバイスを空気の吹出し口付近に搭載した点が特徴。運転中は、プラスイオン「H+」とマイナスイオン「O2-」が、エアコンから吹き出る風に乗って部屋中に放出される。
これらのイオンは、空気中の菌やウイルスに付着すると、酸化力の強い「OHラジカル」に変化し、菌やウイルス表面のタンパク質を除去し、無力化する効果がある。浮遊するダニのフンや死骸などのアレル物質なら99.9%、浮遊ウイルスも10分間で99%分解・除去できるという。さらに、カーテンやソファーに染み付いたタバコのニオイの脱臭や、梅雨に発生しやすい窓サッシ枠のカビの増殖も防げるという。
暖房性能にもこだわった。エアコン暖房では、外気温が約5℃を下回った場合、室外機の熱交換器が氷点下まで冷やされるため、熱交換器のフィンに霜が付着し、暖房ができなくなることがある。この場合、エアコンは自動で室外機の熱交換器を暖める「除霜運転」を行なうが、除霜運転中は逆に室内機の熱交換器が冷えるため、室内機に霜が発生し、室内が冷えてしまう問題があった。外気温が2℃の場合は、室内機の熱交換器の温度はマイナス27℃になってしまうこともあるという。
「エアコン暖房を利用する人が増える一方で、寒い日にエアコン暖房が効かない、暖かくないという不満が続出した。2007年度の冬シーズンは、2006年度と比べて2.6倍の問い合わせがあった」(シャープ株式会社 健康・環境システム事業本部 環境システム事業部 商品企画部長 隅謙造氏)
そこで本製品では、室外機と室内機の熱交換器の間に、冷媒のバイパスを設置。これにより、室外機に霜が発生したのを検知した際に、室外機と室内機の熱交換器を同時に温めることで、室内温度の低下を抑えながら除霜ができるようになった。同社ではこれを「ノンストップ暖房」としており、室外機の除湿中も、室内機の熱交換器を30℃と高く保ち、室温の低下を防げるという。
隅氏によると、ノンストップ暖房のような室温の低下を押さえる除霜機能は、他社の寒冷地向けエアコンでも搭載されていたという。しかし「1日の平均気温が5℃を下回る日は、2007年12月から2月にかけて、東京の世田谷で42日間、八王子で59日間あった」ことから、全国向けとなる本製品でも採用している。
また、シャープのエアコンの特徴でもある、冷房は上から、暖房は下から風を吹き出す「上下両開きロングパネル」、左右の壁方向へ同時に風邪を送る流体力学を応用した気流「つつみ込む気流」は、今回も継続して採用。本製品ではさらに、吹き出す風を押さえつけて、よりパワフルな気流を実現する「パワー集中ガイド」を、従来よりも15mm伸ばした。これにより、床面の温度が従来製品から2℃高くなった。また暖かさを感じるエリアも拡大した。
省エネ性能の面では、前述の「パワー集中ガイド」などの気流制御により、効率的な冷暖房が可能になった。省エネ基準値は全タイプでクリアしており、中でも同社が「今後の需要の中心」と位置付ける冷房能力5.0kWタイプでは「業界No.1」の省エネを達成。買い替えサイクルとなる12年前の機種と比べると、年間の電気代を約46,100円分カットできるという。
運転モードとしては、ボタンひとつで自動で省エネ運転する「おすすめエコ」モードを搭載した。これは室内機に搭載されたセンサーが自動で床面の温度を見張り、床よりも±2℃の空調を行なうことで、暖めすぎ、冷やしすぎを防ぐというもの。センサーがない場合と比べて最大20%の省エネ効果が得られるという。
このほか、室内機のフィルターの自動掃除機能、プラズマクラスターイオンを用いた本体内の清浄運転、室温や設定温度を表示する前面モニターなども備えている。
執行役員 健康・環境システム事業本部長の高橋興三氏は「エアコンは文字通り生活空間の健康・快適を作る道具であり、本製品で搭載されているような空中での除菌機能は、エアコンの基本機能であるといえる」と語り、プラズマクラスターイオンの発生装置を搭載したことに対する自信を見せた。
なお、実売想定価格が昨年度の製品よりも3〜5%高くなっているが、これについて隅氏は「単純に原材料が上がったから上げる、下がったから下がるということは考えていない。そういった部分は基本的に企業努力となる。商品の価値に見合う価格として設定している」と、原材料の高騰が原因との見方を否定した。
では今回はこのへんで・・・
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